2025年開催の大阪万博の大屋根リングや会場周辺での害虫対策としてアース製薬に白羽の矢が立ったそうです。
いち投資家として「アース製薬」の投資価値を調べるために企業の変革などを調べてみようと思います。
投資のタイミングや株価の推移、企業理念などからアース製薬の投資価値の判断につながることができればと思います。

すべてはゴキブリとの戦いから始まった!
アース製薬のルーツはなんと明治時代までさかのぼります。1892年(明治25年)、大阪・難波で薬剤師の木村秀蔵氏が創業したのが始まり。最初は「地球印」のブランドで薬品を製造していたのですが、1929年に発売した家庭用殺虫剤「アース」が大ヒット!この商品名がのちに社名となり、いま私たちが知る「アース製薬」へとつながります。
戦後はさらにヒット商品を連発。1940年には「アース渦巻香(蚊取り線香)」、1953年には「アースエアゾール」を発売。まさに“虫退治のエキスパート”として地位を確立していきました。
一度は経営破綻!?ゴキブリだけじゃなく赤字とも戦った…
しかし、どんな企業にも試練はあるもの。1969年、アース製薬は経営不振から会社更生法を申請。まさかの経営破綻というピンチを迎えます。
ここで救世主となったのが、大塚製薬。1970年に資本参加を受け、経営再建がスタートします。再起をかけて1973年に投入されたのが、あの伝説的アイテム「ごきぶりホイホイ」!この画期的な商品は大ヒットを記録し、アース製薬は華麗なる復活を遂げました。
入浴剤でもおなじみ「バスロマン」爆誕
アース製薬の快進撃は虫退治だけにとどまりません。
1964年には入浴剤「バスロマン」を発売。いまや「お風呂と言えばバスロマン」と言っても過言ではないほど、家庭に浸透しました。
名前の響きが妙にロマンチックなのもポイントですね。
社員もびっくり!?企業文化の大変革
アース製薬は商品だけでなく、社内文化もユニーク。
2010年代以降は「チャレンジ精神」を合言葉に、大胆な社内改革を進めています。
たとえば、部署の垣根を越えてアイデアを出せる制度や、社内公募による異動チャンスの提供など、社員一人ひとりの声が商品開発に生かされる風土が整えられています。
これがまたヒット商品を生む秘密かもしれません。
株価の動きもドラマチック
2005年に東証2部へ上場、翌年には東証1部に昇格(現在はプライム市場)。2020年にはコロナ禍の衛生意識の高まりを背景に株価が上昇、6月30日には過去最高の8,400円超えを記録しました。
しかしその後はやや下降傾向にあり、2025年5月現在は5,000円前後で推移。とはいえ、アナリストの予想株価平均は5,400円以上で、今後の回復にも期待がかかります。
まとめ:虫と戦い、社員と共に進化する企業
アース製薬の歴史をひもとくと、「虫退治」に全力を注ぎつつも、社員の成長や企業文化の刷新にもしっかり取り組んでいることが分かります。
再建を乗り越え、ゴキブリも赤字も撃退してきたその姿勢には、まさに「ロマン」を感じずにはいられません。
次に殺虫剤や入浴剤を手に取るとき、ちょっとだけアース製薬の物語を思い出してみてください。
きっと、商品への見方が変わるはずですよ。
・・・(わたし的投資対象としては少し弱い銘柄に感じました。)
・・・(しかし、日常的にお世話になっている企業なのは間違いないので今後に期待しつつ株価の動向はチェックしていきたいですね。)
・・・もしかしたら高配当株投資の対象銘柄としてのポテンシャルは秘めている様に思えます。

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